【事例紹介】エナメル線 (PEW) 被覆剥離 電磁コイル

エナメル線の一種である「ポリエステル銅線(PEW)」で電磁コイルを製作しました。
エナメル線とは銅線にエナメル被膜を被覆させた材料のことをいい、
他にもポリウレタン銅線（UEW）やポリアミドイミド銅線（AIW）などがあります。
絶縁被覆の厚みによって１種・２種など定義されています。

コイル状に巻かれた電線のことを マグネットワイヤー や 電磁コイル などと呼ばれています。
本品は通常のコイルを密着巻で２回折り返し 3重に巻いているような形状になっております。
ソレノイドやモータといった 電気を運動に変換する部品に使用されることが多いです。
普通のコイルばねを3つ重ねたような加工は実際難しく かなり工夫が必要でした。

両端のみエナメル被覆を剥がす加工 (=被膜剥離)を行っております。
技術的には「ストリッピング stripping」「皮むき」と呼ばれております。
電線として機能するには接点となる部分は電気を通す必要があるので、
このように端部のみ 絶縁性のエナメル被覆を剥がしているのです。
本品は線径Φ1.4に対して約10％程度厚みの被膜剝離を実施しています。

エナメル線は鋼線と比べて非常に柔らかく、手でらくらく変形させられるような材料です。
簡単に曲げられると加工が簡単そうに思えますが、寸法や角度はとてもバラつくので、
 実は精密に加工するのが難しく 梱包・管理・にも注意を払わなくてはなりません。

当社ではこのような コイル成形 ⇒ 被膜剥離 までの自動生産もご対応しております。
「エナメル線（PEW,UEW）の加工メーカーが見つからない」
「そもそも形状的に加工メーカーに断られる」
「被膜剥離までまとめて相談したい」
このようなお悩みがございましたら 当社にお気軽にご相談ください！

当社では他にも銅素材を加工する電子部品のお取り扱いがございます。
興味がございましたら下記もご覧ください
・タフピッチ銅 バスバー関連部品
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