バネの計算ばねの表面処理
鉄鋼系のばねを腐食から守ることを防食といい、錆の発生を防ぐことを防錆といいます。 防錆・防食を目的とした、さまざまなばねの表面処理方法がありますが、ばねの利用される用途によって効果が高く、経済的な方法を選定することが重要となります。
ばねの表面処理の目的
バレル研磨、電解研磨、ショットピーニング、めっきなどのばねの表面処理方法や、目的別におすすめの表面処理方法をご紹介します。
サビのメカニズムとばねの防錆設計の考え方
ばねのサビ発生を促進する3つの条件や、ばね強度やコスト面で鉄鋼材料を使うときの防錆の考え方を紹介しています。
めっき(亜鉛、ニッケル、金、すず)
表面処理の一種であるめっき処理には、防蝕、表面硬化といった目的があります。ばねのメッキ処理では、電気亜鉛めっき、ニッケルめっき、金めっき、すずめっきが多く用いられています。
めっきの図面記号の解説
ばねの図面の表面処理欄に記載されるめっき記号についての説明です。
化成処理(黒染め、パーカー処理)
ばねの防錆処理の方法の一つとして化成処理があります。バネの表面を化学薬品で処理することにより化学変化を起こさせ、結果として表面に生成した皮膜を防錆の手段に用いられています。
水素ぜい化除去処理(ベーキング)
めっき工程において水素が金属素材内に吸収されたり、環境中の硫化物による触媒的作用を介して水素が吸収されたりすることで引き起こされる水素脆性。「遅れ破壊」によるばねの折損を防止するためベーキング処理を行います。
電解研磨・化学研磨・酸洗い・不動態化処理
電解研磨・化学研磨は、金属表面の微小の凸部を凹部に比べて多く溶解することによって、金属表面を平滑にして光沢を出させる方法で主に表面艶出しが主な目的です。